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■「seamless」セルフ・ライナーノーツ #03

5/11にリリースされた最新作「seamless」、収録された6曲の歌に込めた想いや制作秘話を、僕自身が解説するセルフ・ライナーノーツの第3弾。

※第1弾「マジックアワー」はコチラ
※第2弾「Spotlight」はコチラ

今回は、地味な曲なんであんまり反応無いかな?と思いながら書いたわりには、特に大人の女性から思いがけずに多くの支持を頂いている「イメージ」について書きます。



#03 イメージ

「恋をした人でした」

「きっかけ」

「The Way It Must Be」

「one picture」

「ほんとうのこと」

「あなたとの今を」


今まで書いてきたこれらの曲の共通点は、「女性目線」であるということ。
だいたい一枚のアルバムに一曲くらいはそういう曲がある。

この「イメージ」もまた、同じく女性目線で描かれた歌です。


このアルバムのテーマである「原点」、この曲は自分の原点と言える一曲でもある、全国デビューのきっかけとなった「恋をした人でした」と、ほぼ同じ世界観で書かれています。




最近「ローカル線」という曲をライブで歌うときのMCでもよく言うんだけど、同じ速さで歩いている人とずっと一緒に歩いていけたら、そういう人に出会うことが出来たなら、それはとても幸せなことだと思う。

けれど、恋に落ちた相手が必ずしもそういう人だとは限らない。むしろそうでないことの方が多いのかもしれない。
そんな時、その恋を諦めることもあるだろうけど、そんな風にさっぱりと割り切れないことだってある。


「こうあればいい こうあって欲しい あなたの理想に合わせていたの」


無理をしてでも一緒にいたい。
そんなのうまくいくはずが無いって分かっていても、周りや自分を偽ってでも、たとえひと時だとしても一緒にいたい、そんな気持ちもやっぱりあるでしょう。




この曲のタイトルとなんとなくの内容は、ずっと前から形にしたいと思っているものだった。

昔からの女友達で、何年もいわゆる「都合のいい女」状態が続いていた子がいて、たまに会うと決まってそんな話になった。
当然その場では、やめちゃえよー、いつまでやってんだよー、いい男見つけろよー、とは言うんだけど、きっとそんなこと言っても何も変わらないって分かってた。

その程度で切り替えられる気持ちなら、とっくにそうしてるはずだしね。


その友達のことを歌った曲というわけでもないんだけれど、彼女の話を聞きながら感じた気持ち、本当の私でいられたらと願いながら、今さらそんな風にはなれないって分かっていて、それならいっそ本当の私そのものを変えてしまえばいのに、きっとそんなことも出来ないし、もし出来たとしても何も変わらない、そんな揺れる気持ちを歌おうと思っていた。

それは、彼女の相談を受けながら偉そうに講釈しつつも、本当はそんな彼女の気持ちもすごい分かったから。



イメージ、という単語には二つの意味を持たせた。

一つは、いわゆる「印象」としてのイメージ。
もう一つは単純な「絵」という意味でのイメージ。

突き詰めればどちらも同じことを言っているんだけど、この曲では前者をカタカナで、後者を英語で表記した。


「fading ただ綺麗なだけの Just a image」


美しい一枚の絵(=Image)のようであろうとして、本当の自分ではない姿(=イメージ)でい続けようとするけれど、僕らが生きている世界は静止画のようにはいかない。

どうしてもテーマ的にネガティブな曲になってしまいそうだったので、サビの部分は直接的な表現を避けて英語を多用した。
敢えて不明瞭にするという、自覚しつつも納得している悪い癖。


「別の場所、別の二人として また出会うことが出来るなら
その時はありのままの あなたと私でいたい without faking...」



同じ二人でも、どこでどうやって出会ったかで、ある程度の関係性が決まってしまうことも多い。
せっかく縁があって出会っても、そのタイミング一つで幸せになったりそうでなかったりするなんて理不尽のような気もするけど、こればっかりはどうしようもない。

でも、そんな経験があるからこそ自分の事も見えてくるし、どんな相手が合うのかも分かってくるし、自分の歩くスピードも知ることが出来るんだろう。


原点=自分を知ろうと思ったら、綺麗ごとばかりじゃないはずだから。




前述の通り女性目線の楽曲を書いてきたから、これまでに「どうしてそんなに女心を描けるんですか?」と何度も尋ねられてきた。
そんな時なんと言えばいいのか困ることもあるけれど、結論から言えば僕が歌っているのは女心ではない。

きっとこれからも女性目線の曲を書き続けると思うけど、それは作品としてその方がより世界観が伝わりやすい場合の表向きな表現方法であって、僕が歌いたいのは男も女もない「人心」なのです。


comment
この歌を聴いてると
なんか胸がぎゅーってなるのは
自分にも経験のあることだからですね。

ほんと、ビンコウさん
女性の気持ちなんでそんなに
分かるん~って思う(笑)

けど最後にビンコウさんが言ってるように
人心だからなんですね☆

この歌の入りかた好きです☆″

今も読んでから聴いてます。
めっちゃ響きます!(笑)

更新ありがとうございます♪
  • 恵み
  • 2013/06/28 7:35 AM

そんなにいろんな曲知らないのですが、
ビンコウさんは、女心をよく知っている、恋多き、大人の男性なのかな〜と思ってました。

気持ちがわかるということに、男も女もない部分があるのかもしれないですね。

もっと、いろんな楽曲を聴いて、ビンコウさんの女性目線うたの歴史を、知っていきたいですね。


  • 貴子
  • 2013/06/28 1:53 PM

>恵みさん

みんな、きっと似たような経験や思いは、一度はするんじゃないかなって思ってます。
大事なのは、そこから何を得るかですよね。

いつもコメント、本当にありがとう☆


>貴子さん

年齢はそこそこ大人ですが、中身は…どうでしょう笑

女心って、男なんかには決して分からないようなこと、…であって欲しいような気もします。
是非、これまでの曲も聴いてみて下さいね。
  • ビンコウ
  • 2013/06/28 5:15 PM

大人の女性(笑)好きですよ〜。この曲。
もう、多分恋愛とか無いんだろうなぁ〜?な、お年頃。
そうそう、そんな恋もしましたよ。
イメージを聴くたび、あの頃の自分に少しだけ戻って
切なくなったり、懐かしくなったり。
歌って不思議ですね〜。
一瞬、ドラマの主人公ですよ。あの頃の自分が(笑)

ありがとう。ビンコウさん。
また、大切な曲がひとつできました。
  • ちこえ
  • 2013/06/28 8:28 PM

なんかこれを読んでるだけで、共感できる部分とか、いろいろな思いで泣けてきました(/ _ ; )
まだアルバム買えてないですが、これ聴いたらきっと泣いちゃいそうな気がします。
早く聴きたいなぁ♪
  • ゆか
  • 2013/06/28 8:36 PM

この曲、好きです。ということは…私も大人の女性…以下自主規制。

ビンコウさんの創る曲は、みんな好きですが、女性目線で描かれた曲は、いつも胸に浸透します。
良くも悪くも胸に抱いた想い、心の奥にしまっていた想い。それらが綺麗な色を帯びて、またそっと自分の胸に帰ります。
歌詞の言葉一つ一つが、染み渡ります。

あの頃は、あれで一生懸命だったなぁなんて思えたら、大人の女性になれるのかしら(笑)

サビの歌詞、たまらなく好きです。
次回も楽しみにしてます。
  • ゆふこ
  • 2013/06/28 11:34 PM

仕事終わったので
今からビンコウさんタイムです♪(笑)

イメージ好きです!
大人の女性にはまだまだと思ってたけど
いつの間にか私も仲間入りしたのかな??

この曲を聞くと
過去の自分にフラッシュバックして
切なくて泣きそうになります。

ビンコウさんの曲は
スゥーと入ってくるので
めっちゃ共感がもてる!

それがビンコウさんの言う
“人心”なんですね♪

ありがとうございます!
次も楽しみにしてますね!
  • ゆかぴー
  • 2013/06/29 6:47 PM

うーん。

自分の奥底に封印した、過去の記憶がちょっぴりよみがえりましたw
飾ったり、我慢したり、駆け引きしたり、それで幸せだと笑いながら、本当のことを見失ったり。

あぁ、これが恋だったのかなぁ。

今もあまり代わり映えしなくて凹むけれど、でもビンコウさんの歌は、そんな姿を否定しないで美しく描いてくれるから、なんだか安心します。

前向いて上向いて!っていう曲が溢れているこの世界で、ビンコウさんのイメージになんだか救われている気がするのは、私も大人になったのかなぁ。

ビンコウさんに相談していたそのお友達もきっと、そんなビンコウさんの空気に安心感を感じてお話ししてたんだろうなぁ。

>サビの部分は直接的な表現を避けて英語を多用した。

きっとこれは表現云々の前に、ビンコウさんの優しさなんだろうなーと思います。
  • トモ☆
  • 2013/06/30 12:15 PM

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